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春分と月の満ち欠け

↓ これ、3月のカレンダーです。

一陽の受付においてある、歳時記カレンダー

この歳時記カレンダーは、とても気に入っていて、毎年買っています。

何が良いって、二十四節気、七十二候、月の満ち欠けなどとともに、多数のイラストや解説文が充実しているのです。

昔の人の自然の観察力に毎年感嘆しています。

もう10年位続けているのでしょうか?

患者さんでも気に入って、個人で購入される方もいます。

・・・

長くなりました、本題に入りましょう。

いよいよ春分が過ぎました。

3月5日の「啓蟄」から20日の春分の日まで。

この時期は症状が悪化した方も多いのではないでしょうか?

一陽でも、なかなかハードな2週間でした。

「啓蟄(けいちつ)」は二十四節気のひとつ。

カレンダーの説明を見ると、「大地も暖まり、土の中の虫が穴を開いて顔を出す」と書いてあります。

虫が中から外へ這い出すと。

身体もまた、自然の一部。

ということは、同じような現象が起きてもおかしくない。

体の中の炎症も外へと出てくるような症状を呈す方が増えます。

赤みかゆみはもちろん、浸出液が止まらない方もいます。

「しばらく落ち着いていたのに、また悪化してしまった。。。食事も気を付けてたし、早く寝てたのに何で悪化したんだろう…」と落ち込んだ方もいるのではないでしょうか。

この期間は雪も降ったし、風も強かった。

寒暖差も激しく、風邪やぎっくり腰なども多かったです。

そりゃアトピーも悪化するってもんです。

おまけに、10日が新月です。

東洋医学では「満月の日はこういう治療をしなさい。新月の日はこういう治療をしてはいけません。」的な教えがあります。

月の満ち欠けの影響を受けて体内のエネルギーも満ち欠けするからです。

新月はエネルギーが枯渇しやすい時期。

いつも以上に体力不足になりやすい。

つまり、何が言いたいかというと、

この時期の悪化は、何も悪くないという可能性がある

何も悪くないけど悪化することがある

ということです。

体の中に炎症という火種を抱えている人は、こういうことがあるということを覚えておくと良いのではないでしょうか。

自然界のちょっとした変動によって、体内に風が吹き荒れる。

たとえ小さな火種であっても、そこに風が吹き荒れると、炎は舞い上がって荒れてしまう。

耐えることが必要な時期かもしれません。

何かが間違っているかもしれない、このままでは良くないと、あれこれ調べて新しいことを試すのは待っても良いかと思います。

何も間違ってないけど悪化することがある。

そこは体の状態を調べてから判断すべきことかなと、常々思います。

腹部の状態、手首足首のツボ、肋骨、背部、赤みの深さ、皮膚の緊張、弛緩、厚薄、寒熱等。

症状以外にも見るべきポイントが多数あります。

それらを勘案して良化、悪化を見定める必要があります。

広がってきている皮膚症状だけをみて「どう見ても悪化している!」と思われるかもしれませんが、そうじゃない。

ここが、東洋医学の多面的観察の優れているところだと思います。

患者さんはもちろん、お医者さんにも無い視点です。

 

今起きているその症状をどう見るか?

「どう見ても悪化している!」

「いや、そんなことないよ、これは。」

あなたの今の状態は、どちらでしょうか?