うちに通っている20代のアトピー女性とこんな話になりました。
っと、その前にいくつか情報を共有しときましょう。
患者さんは、28歳女性。
うちに通って1年弱といったところ。
小さいころからアトピー。
何をしても状況は芳しくなかった。
現在、かゆみはほぼ落ち着いた。
メンテナンス通院に近い感じ。
悪化したとしても、季節の変わり目に少しかゆくなる程度。
初診で来た頃は、アトピーがひどいためフルタイムでは働けず、残業が無いアルバイトをしていた。
現在は調子が良いので、次のステップへ進もうとしている。
次のステップとは、「自分のやりたい仕事を正社員で」というもの。
今まではかゆみや疲労でそれどころではなかったけど、今はそれを考える余裕が出てきた。
でも、それに対して1つ心配事があるらしい。
で、以下が「こんな話」となります(^^♪
Ms.
いちよう
Ms.
いちよう
Ms.
いちよう
Ms.
・・・
ま、大体こんな感じの内容です。
せっかくアトピーが良くなってきたのに今度は新たな心配が出てきましたね(笑)
アトピーがしんどい時は「本当に治るのかな」という心配があり、良くなったら今度は「悪くならないかな」という心配をする(笑)
ちょっと、心配事を見つけるの、うますぎません?
「Worryを探せ」の達人ですか?
ちなみに探される方の、赤白ストライプの方のWOLLYは、タフな精神の持ち主だそうです(笑)
人生何が起こるかわかりません。
また悪化してしまう可能性もあるでしょう。
でも、こんなことは考えたってしょうがないこと。
「こうなって、ああなって、そうなったら、どうしよう!!」
これを「取り越し苦労」と言います。
え?
知ってる?(笑)
こういうのっていくら考えたっていつまでも考えたってわかるわきゃないんですよね。
だから考えないことが一番です。
まだ現実に現れていない現象を、アタマに思い描くという事は、生命を養うための自分自身のエネルギーを無駄遣いしてしまうんです。
これって超モッタイナイデス。
自転車乗ってるときに、「車が飛び出してきたらどうしよう」って言って、ずっとブレーキかけながらペダルをこいでるようなもんです。
・・・
滑稽でしょ?(笑)
まあでも、これを滑稽だなって笑える人は、アトピーなんてすぐ治っちゃうんですけどね(笑)
こういう言葉、知ってます?
「案ずるより産むがやすし」
ま、そういう事です。
例えば今あなたが真っ暗な夜道を懐中電灯持って歩いているとします。
その懐中電灯でどこを照らしますか?
せいぜい足元から数メートル以内ですよね?
まだ起きてもいないことをあれこれ心配し気を揉むという行為は、その懐中電灯で100メートルくらい遠くを照らしながら歩いているようなものなんです。
・・・
滑稽でしょ?(笑)
こういう言葉、知ってます?
「脚下照顧」
ま、そういう事です。
まだ来ぬ将来を気にするあまり、肝心の現在を疎かにしていては、治るものも治らないし、うまくいくものもうまくいきません。
心穏やかに過ごすことが肝要です。
心を穏やかにするには呼吸を調和させることです。
硬めの椅子に腰かけて、足の裏と、お尻の骨と、肩を一ミリも動かさず、地面に吸い込まれるようなイメージで、静かにゆっくり呼吸します。手の平を上にして太ももの上において、置いたその手も一ミリも動かさない。
静かに、ゆっくりと、呼吸。
動かない。
変わらない。
接地した足の裏も、一ミリも動かさない。
腰かけた坐骨も、1回も座り直さない。
顔がかゆくても、手を一ミリも動かさない。
出ていく息、入ってくる息を静かに観察・味わう。
それだけをただ繰り返す。
他には何もしない。
何も考えない。
そうやって15分も呼吸していると、やがて足の感覚がなくなってきます。
そうなるとそこには「からだが無い」「空間だけ」という状態になります。
そうやって呼吸を調和させることで、心も穏やかになってきます。
心配事などどうでも良くなってしまいます。
これを心身の調和と呼びます。
心身を調和する架け橋は、呼吸なのです。
だから、いまもしあなたが未来のことに対する不安があるのなら、何も考えず、息をゆっくり繰り返すことだけ行いましょう。
・・・
この言葉、知ってます?
「さしあたる、そのことのみをただ思え。過去は及ばず、未来知られず」
私は知りませんでした。でも、実感のこもった、妙にうなずいてしまうほどの説得力があります。
昔の人はいいこと言ってますね。
繰り返し言います。
取り越し苦労は無価値有害体力損耗です。
取り越し苦労のストーカー被害にあわないように気を付けてくださいね。
大丈夫。
なるようになるさ。