アトピーで来られている30代女性。
顔、首周りの赤味・かゆみがひどく、落屑アリ。便秘、鼻詰まり、疲労感などの症状も併発。
上半身にこもっている熱を抜くことにより、痒みはかなり軽減。
治療を開始して3か月。多少の波はあるものの、調子のよい日は全くかゆみが無い。
痒みの程度を数字で表すなら「10⇒0」
そのくらいにまで回復はしているのに、足の甲の部分だけ、ジュクジュクが減らず、汁が止まらないという事がしばらく続いた。
よくよく問診すると、水分摂取をかなりしていることが判明。
しかも、喉が渇いて飲むというよりは、「スッキリするから」という理由で飲んでいたらしい。
消化器系に関わるツボを確認すると、右足三里に顕著な虚の反応。
「うわ、ベコベコじゃ、このツボ!」
という、鍼灸師的においしいツボを発見。
背中のツボにもベタっとした反応アリ。
治療も足三里と背中のツボ使いつつ、この状況を患者さんに説明。
「かくかくしかじかというわけです。なんで、水分の取り過ぎをやめたらどうです?」と言ったら、
「エーッ?」
というので(苦笑)、
「じゃ、間取って半分に減らしたら?」
「ま、それなら」
と、快諾したので、、、いや、渋諾かも。。。
この日の治療を終えた。
翌週、「調子どうですか?」
と聞くと、
「何が?」
とすっとぼけられたので、
「足ですよ!足!」
と突っ込むと、
「あ、いいです!」
と。
「あ~、じゃあそしたら、そういう事だったんですね。水分摂取の問題だったってことですよ!やっぱり水分減らした方がもっと良くなるんじゃないですか?」
と聞くと、答えは
「エーッ?」
とな。早く、
「イエーッス!」
って言ってもらわないと、と思った今日の一コマでした(笑)