アトピーはよく、肝臓・腎臓の働きが大事だ!といわれてますね。
これで体内デトックスをしようという意見です。
そうなると、「肝臓をよくするツボ」「腎臓をよく揉む」なんてことに話が及びます。
あるいは「デトックスする食事」なんてのもよくいわれますね。
人間は、肝臓だけで生きているわけでも腎臓だけで生きているわけでもありません。
全体で、単なる部品の寄せ集め以上の働きをするシステムを持っているのが人間です。
だから肝臓のツボをただ刺激するだけでは全体としての機能が底上げされるとは限りません。
「国語を勉強したから国語の点数が上がる」とか「数学を頑張ったから成績が良くなる」というように、部分的に点数は良くなったとしても、全体としては大した点数の伸びはないという事です。
でも逆に、「1教科点数が上がったら他の科目の点数もなぜか上がってきた」なんて言う事例があることもご存じではないでしょうか。
これはまさに、「肝臓をよくするツボ」を刺激することで、その効果が全体に波及した証拠です。
「あれ?腎臓の辺りを揉んでるのによくならないぞ?」「肝臓のツボ、毎日押してるんだけどなぁ」
こんなことを思っているのであれば、それはそのツボが効かないのではなくて、そういう局所的視点のみで全体的な視点が欠けているからなのかもしれません。
人間のカラダは部品が集まって、ただそれらがくっついているだけでなく、有機的に結びついて影響しあって働いています。
そういった全体の調和不調和を意識した「腎臓のマッサージ」なり、「肝臓のツボ押し」なら、また違う意味を持ち始めます。
「〇〇が悪い、どこそこが異常だ」という、「正常か異常か」というその基準はいったい何なんでしょう。
誰が決めたんでしょう?
あなたもホントは健康診断の「異常なし」をみて、そう思ってたりしてるんじゃないでしょうか?
「これ、誰基準?」って。(あ、病院批判でも、医学批判でもありませんよっ。ただの皮肉です♪)
どこのだれか知らない人が定めた健康基準はホントにあなたに当てはまると思いますか?(あ、ただの皮肉ですよ♪)
つらい症状を抱えて通った病院に「異常ありませんよ」と言われたときの内心は(いやいや、つらいから来たんだけどさ)って気持ちじゃありませんか?(以下同文ですよ♪)
現在の医学は「異常か正常か」という基準があり、それはそれで大切ではあるけれど、そうでない基準も必要なのです。それが「今のワタシは調和状態にあるの?不調和状態にあるの?」という視点です。
もっと簡単に言うと、「今のこの状態は楽なのかどうか?」という視点です。「もっとこうした方が楽なんじゃない?」というところへのフォーカスです。
「日常をいかに楽に過ごすには?」と考えた時に、血液検査の結果を突きつけられて、TARCが正常だの異常だのといわれても、「で?」「だから?」というのが正直なところなのです。かゆいものはかゆいのです。つらいものはつらいのです。
「検査で異常と出たなら薬使えばいいじゃないのよ」
そう思うあなたにはもう言う事はないっす(笑)
でも、「それはイヤだ」と思うあなたには、こういった別の視点を身につけてほしいと思っています。
「〇〇が悪い」「△△という症状は✖✖が原因だった!」という、断定的でキャッチ―な文言には落とし穴があります。
穴に落ちていることを自覚できていれば、気づいて上ってくることができます。
でも、自覚できないと、深みにはまって泥沼状態です。
この文を読んで「あ、じぶん、泥沼だわ」と思ったあなた。あなたはまず、「情報収集をする」とか「何か対策を講じる」とかいう前に、誰かに身体を客観的に指摘してもらう事をおすすめします。
呼吸状態はどうか?
深く吸える?
長く吐ける?
お腹の状態はどう?
下腹部はちゃんと使えてる?
上腹部は硬くなっていない?
ちゃんと横隔膜を開放できてる?
背中で呼吸はできている?
肩は?
首は?
腰は?
ちゃんと立てる?
きちんと座れる?
物の取り方はどう?
こういったことを指摘してもらったらまた、次の行動へのヒントが見えてくるはずです。
姿勢の良し悪しも大事ですがそれだけでなく、形・動き・力・そういったものも含めて、なるべく全部をみてもらいましょう。
症状もそうですが、現在の症状だけでなく、過去からの状態の移り変わりとか、どんなステロイドを使っていたかとか、プロトピックはどうかとか、サプリは?とか。
食事内容や、間食、油、飲み物、大便、小便、生理、等々。
そういったものを全部含めて静的・動的な肉体の評価をしてもらってください。
今現在、不都合を起こしているその状態で、その身体で、果たして本当に自分にとって有益な、身体にとって都合の良い情報をキャッチできるのだろうか?
何をやってもうまくいかない人は、一度こんな視点を持つことをおすすめします。
今までのあなたの行動・思考の積み重ねが現在のあなたの状態に反映されています。
今現在、あなたの状態が良いとはいえず、しかもこれからも自分のできる範囲で何かを選び行動し続けるなら、本当の意味で変わっていく可能性はどうなのか?ということも考えてみてください。
今までの選択・決断の連続で、ずっと変わらなかったのなら、これからの選択・決断もまた変わらない可能性だって高いんです。だからこそそんなときは、あなた自身をみてくれる人を見つけるのです。(まあ、その、あなた自身をみてくれる人を選ぶことももまた自分の選択と決断なわけですが、そこはまあ、、まあ、ね♪)
意外といろんなことがわかります。
きっと泥沼から抜け出すヒントが得られると思います。
ー編集後記ー
今日の記事はいかがでしたか?たとえ話で「泥沼」という単語を使いました。これ、実際は、アトピーの人には泥沼にはまってほしいと思っています(笑)。・・・は?・・・ですよね(笑)あの、文字通り、泥まみれになってほしいという意味です♪「菌」という観点からのアドバイスです!土壌菌まみれになってもらう事って大事なことなんですね!詳しいことはまた今度!そんなわけで、精神的な泥沼から這い上がるには、リアルの泥沼に飛び込んでみる事。やってみてね~。