え~、この文の下書きを書き終えた段階で3000文字近くなってしまい、長くなったので、「長い文は苦手だわ」「結論を先に教えて」という方のために結論を書き加えておきます。
食べる量を3割減らせ!
便通を2倍にしろ!
です。長い文を読むのが苦手な方は、ここでサヨナラです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
〈完〉
・・・
アトピーと胃腸の関係
じゃ、さっそく解説です(笑)
アトピー性皮膚炎は、文字通り「皮膚」がその病変部位ですが、実は、「アトピー性皮膚炎と胃腸」は切っても切れない関係があり、とても重要なポイントです。
それはいったいなぜなのか?
これを理解しておくと、皮膚にステロイドを塗るだけではアトピーが完治しない理由が理解できるようになります。
ではまず、
飲んだり食べたりしたものは、どこへ行くか知っていますか?
胃腸です。
え?バカにし過ぎだって?(笑)
当然ですけど、胃腸に入ります。
もちろん胃と腸は別ですが、消化器系といことで見れば一つです。
胃腸が飲食物を受け取ったら、この中から体に必要な栄養は吸収して体の各部分、必要なところに届けます。
皮膚の修復も、栄養を受け取って行われるわけですね。
でも、たべたもの全部が栄養として使われるわけではないので、不要なものは捨てていかなければいけません。胃腸のお片付けというわけです。排出のルートは大便と小便です。あとの出口は、汗と肺。肺を経由して喉、鼻から少し出ていきます。つまり呼吸ですね。
口にビニール袋を当てて呼吸をしていると、袋の内側が曇ってきますが、これは水蒸気が含まれているからです。皮膚も同じように、ビニール袋を当てていると、曇ってきます。だらだら流れる汗として感じなくても蒸発して熱を逃がしています。
もちろん大小便から出る量と比較するとわずかなのですが、肺-皮膚という関係性はかなり重要で、見逃すことはできません。もっというと、呼吸―皮膚というラインです。
季節の変わり目に悪化するアトピー
季節の変わり目にアトピーが悪化するなんて言うのは、もともと肺の働きが悪く、肺に関わるツボの状態が悪いことが多いです。どうしたら肺の働きがよくなるかというと、そこは呼吸の状態を改善させる必要があります。
実は、呼吸にも上手い下手があるのです。
息が吸えない人
息が吐けない人
呼吸に伴うお腹の動きが逆転している人
・・・
呼吸が下手だと酸素摂取がうまくないという事なので、血液に乗って酸素がうまく届けられません。すると当然その影響は皮膚にも及んできます。
つまり皮膚のかゆみを抑えるのに、呼吸を上手にする必要があるということです。「小さい頃は喘息で、今はアトピーです」とか、「アレルギー性鼻炎もあります」なんて言う人もかなり多いです。
こういうところからも、肺と呼吸とアトピーと皮膚のつながりが重要だとお分かりいただけると思います。
え~、胃腸のお話からだいぶ脱線しましたねぇ(笑)
なんか、これ大事だぜ!なんて思ってしまうと、全部言いたくなってしまう悪い癖(笑)
胃腸の方に話しを戻しましょう!
胃腸は要るものと要らないものの分別をしています。
「清」なるものと「濁」なるものを分けるので、「清濁泌別(せいだくひつべつ)」なんて言い方を東洋医学ではすることもあります。でも、簡単に「分別力」と覚えておいてください。
「胃腸は入ってきた食べ物を、要るものと要らないものに分ける力、分別力があって、それを仕分けするのがお仕事だよ」ということです。
毎日、毎食、入ってきた食べものをきっちり分別して、要るものは栄養として吸収し、要らないものは大小便や汗として排出し、それらをきれいに片付けられていたら問題が無く、健康なのですが、人によって分別力がものすごい違います。
チョット食べただけで腹が重くなったり体がだるくなったりするというのは分別力が弱い言えます。でも、たくさん食べられるから分別力が強いかと言えば、そうとも言えません。
「いくらでも食べられるけど、全然太らない」という人がいます。こういう人も分別力が低い状態です。栄養を吸収しにくい体なのです。
で、その人の分別力以上にたべものが入ってきたら、かたづけ力のキャパをオーバーしてしまいます。
片づけきれなかったものは、体の中で老廃物として溜まっていきます。これはたとえるなら、ゴミ屋敷と同じです。どんどん物がたまって、それを捨てられずにいると、次第に家が汚くなってきます。それで異臭騒ぎになります。ちなみに、この異臭騒ぎの状態を東洋医学的には「熱」「熱証」といいます。
ゴミの片づけって、得意な人と苦手な人がいますよね?得意な人は、いつでも部屋をきれいに片づけているけど、苦手な人はどんどん散らかしてしまって・・・ということになったりします。
そして、これが人間の体で起こってしまうと大変なのです。人体にとってのゴミ・老廃物が便として、尿として、汗として体の外へ捨てられず、体内に溜まってしまうと、次第に体内が汚くなってきます。それはそのまま異臭騒ぎへと発展するのです。
身体の方も溜めておくのが嫌なので、いつもどこかから、それらの不要なゴミ・老廃物を出すために、出口を探しているんです。「肛門からは出せないし、汗腺からも無理かぁ。。どこかに出口が無いかなぁ?」っていう感じで。その、出口を探している状態の時が、「ムズムズするような痒さがある」とか「奥からこみ上げてくるような痒さ」なのです。もう体内で異臭騒ぎが起こっているのですね。
アトピー改善のために、排便回数を増やすことは必須
「私、アトピーだけど毎日1回便通あるのよね!だからお通じは問題ないわ」
こういう方、いらっしゃいますが、実はこれも間違っている可能性があります。
「え、そうなの?」
と思いますか?
「毎日1回お通じがあるなら問題ないじゃない?」
と思いますか?
では聞きます!
1日1回程度の排便で問題ないと言える根拠は何?
だってご飯は1日3回食べるんでしょ?
ほんとに1回で足りてる?
1日1回便が出ていればオッケーなんて誰が決めたの?
ま、こういうことなんです(笑)
鍼灸をすると、胃腸の働きにもろに働きかけるので、便通がものすごく良くなります。
鍼を始める前と比べると回数は2倍になります。
つまり毎日出ている人は1日2回出るようになります。
ある人は、1日3,4回出るようになりました。この方はもともと毎日便通がありましたがアトピーがずっと治らず、排便の回数が増えてから改善を始めました。
つまり、1日1回では、この方の体の中では便秘状態だったという事です。
1日1回程度のお片付けでは老廃物は除去されない可能性が高いのです。
便通が良いか悪いかは、1日1回出ていればよいというわけではなく、良いか悪いかは体が決めることなのです。
1日複数回はお片付けしたいところです。
もちろん1週間に1回しか排便しない人が週2回出るようになったら、痒みが減ってくるという人もいるんですけどね(笑)
だから、これは全部個人差になります。
1日1回出てればよいという問題じゃないんです。
医者が決めるわけじゃないんです。
でも、とにかく排便の1回量と回数を今より増やすこと、これは絶対外せない問題です。
まとめ
以上、ここまでお話してきましたがいかがでしたか?
この文を読めば当然、食べ過ぎは胃に負担がかかって、老廃物をためやすいから、異臭騒ぎがしてムズムズ痒くなる恐れがあるぞという事がお分かりいただけると思います。
排便状態を改善しないでステロイドを皮膚に塗ってるだけじゃ、いつまでたっても根本的な完治はありませんよ!
ですから皆さん、食べすぎちゃダメです(笑)
アトピーの人はホント食べるの好きですからね(^^♪
1日3度食べてるなら1食抜くか、そこまでいかずとも、夜ご飯はかなり減らした方がいいですね。
何がいいって、胃に負担をかける時間が圧倒的に減るからです。
入れる量を減らして、出す量を増やす。胃腸に負担をかけない。
食べる量を3割減らせ!
便通を2倍にしろ!
これがアトピーを完治させるための基本です。
今度こそ〈完〉
編集後記
昨日、パソコンの画面が回転して、なかなか元に戻せないで苦戦してました。マウスの動きも回転してるんで検索窓にカーソルを合わせるのも一苦労です。結局、CTRL+ALT+↑ で元に戻せました。いやいや、パソコン画面を横に回転させる機能、必要ないっしょ?っていうか、もってるスマホで調べればすぐに解決したかも。。。パソコン画面を横に回転させる機能、必要ないっしょ?横になりながらパソコンしたい人向けなのかな(笑)