アトピーとストレスの関係
今日のテーマは見出しの通り、「アトピーとストレスの関係について」です!
アトピー性皮膚炎には「ストレスの影響」というものが大きく関わってきます。
どんな病気・症状でもストレスというものは関わってきますが、特にアトピー性皮膚炎という症状に関しては、ストレスの影響が顕著に表れてくるという事を、臨床をしていると、ものすごく感じます。
ストレスを自覚した瞬間に首や腕、脇を一気にボリボリと引っ掻いてしまう、なんていう人は多いですね(笑)
アトピーの人はやさしい人が多いので、「自分さえ我慢してればこの場は収まるかな」とか考えてしまって、ストレスであるという事を自覚すらしてない人がいるんですけど、そういう「我慢」も立派なストレスですから!
心にめばえた「ざわざわ」っていうのは早く外に出したいですね。
やっぱり言いたいことは言わないと体に「毒」ですよ。
ちなみに、アトピーの熱がかなり深い状態になった時に、身体の中にこもった熱を外に追い出すような治療法があるのですが、その治療法の名前を「清熱解毒せいねつげどく」といいます。
毒を解する。熱が強いと体にとって毒だからそれを早くどうにかしようという事ですね。昔の人は熱が強いと毒であるという事をよくわかっていたわけですね。
昔、ソリマチって歌手が「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ ポイズン♪」っていう歌を熱唱している曲があったんですけど、知ってます?
これホントその通りだなって最近になってこの曲の価値を再認識してます・・・。
さ、この曲はちょっと中毒性がありますので、頭の中でループ再生される前に話を変えましょう(笑)
子供のころはなかったアトピーが大人になって出てくる
たとえば、子供の頃はアトピーが無かったけど、社会人になって仕事を始めたら、怖い上司にチクチクされてストレスがいっぱい溜まってきたところで、アトピー症状が出てくるという、成人アトピーの方がいます。
こういう方というのは、ストレスがきっかけで発症することが多いようです。それプラス、というかその土台に食事バランスや睡眠不足・運動不足の不摂生があって、それが重なった時にドーンと出てくるのです。
ストレスがアトピーに悪い理由1
この、ストレスって何が悪いのでしょうか?
これは、一つには、嫌なことがあった、例えば、上司に叱られたとか、叱られてないけどそれを想像しただけで、なんだか胃の調子が悪くなったりする人っていますね?
学生さんなら「今日は人生をかけた大学受験だ!」なんて言う大事な当日の朝に、おなかが痛くなってトイレから出られなかったり、という方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。もうお分かりのように、ストレスがかかると、胃腸の働きを低下させてしまうのです。
胃腸の働きが低下すれば、以前に言ったように、胃腸の分別する力、働きが低下してしまいます。
そうすると、そんなストレスが常にかかっていると、ますますその人の普段の食事で発生する、老廃物の量が増えてしまうのです。
これが、ストレスがアトピーに悪いという理由の一つ。
ストレスがアトピーに悪い理由2
それからもう一つ。
これは、東洋医学的な説明となりますが、ストレスがかかると気の循りが悪くなります。
これを「気滞ーきたいー」という概念で東洋医学ではまとめています。
それで、東洋医学というのは、すべてのモノ・コトを「陰陽」という視点・フィルターを通して覗いていきます。
カラー写真だとごちゃごちゃしてわかりづらいけど、白黒写真にすると、シンプルになってちょっと見え方が変わりますよね?
で、「人体」とか「症状」とかいうのも、「結局、陰か陽のどっち?」っていう視点で覗きます。「この症状は陰に属する・陽に属する」「陰が不足している・陽が過剰である」なんて言ったりします。
とすると、この「気」という性質は、陰陽で言うと、「陽」の性質、つまり、温かい性質があるのです。
気が滞って気滞という動かない状態が続くと、それが「熱」を帯びてきます。
すると、その熱が炎症を起こし始めるのです。
なので、ストレスというのは胃腸の分別力を落とし、気の動きが悪くなって、熱を生んでしまうという2段階の不具合があるよという事なのです。
アトピーも、陰陽の視点で見ると、陰陽のパワーバランスが乱れていると言えます。
どう乱れているかは人によりけりですが、乱れていることは間違いない!
というわけで、アトピーとストレスの関係が少しはお分かりいただけたでしょうか?
ステロイドだけでは治りにくいアトピーに対して
こうやって見ていくと、なぜステロイドを塗ってるだけでは治らないかという事がお分かりいただけると思います。
皮膚に薬を塗っているだけでは、体内の状態は全然改善されているわけではないという事ですね。
内側からしっかり循環状態を良くして、きちんと、しかるべきルートから不要な老廃物を排出できるように体調を整えていくことが一番大事だという事ですね。
東洋医学の「陰陽」という捉え方は本当に素晴らしい視点です。さっきも例に挙げましたが、カラー写真より白黒写真の方がなんだか雰囲気が出ますでしょ?
カラーとはまた違った印象がありますよね。同じものを写しても、見方を変えれば捉え方も変わってきます。
現代医学は、デジタルカラー写真の技術がどんどん進歩しているっていうのと同じ印象ですよね?画素数を上げて細かいところまで見えて、レンズもボディも高性能なものがどんどん開発されています。
かたや東洋医学は、完全マニュアルの、連写すらできない、ピント合わせもレンズを手で回して、36枚撮りのフィルムカメラで頑張ってる印象です(笑)
でも、白黒写真でも、画像が粗くても、やはりそこに人を感動させるなにかが存在します。
そこが現代医学と東洋医学との違いなのです。
どっちが良い悪いという事でなく、両者の特徴は、カメラで言えばこんな感じで、鍼灸一陽は白黒写真の専門店ですよってことで、カラーでいい写真が撮れないなら(現代医学でアトピーが良くならないなら)、一回白黒で撮ってみたらいいかもねって話です。
なんだ、結局白黒(東洋医学)が良いって言ってんじゃん、って思ったあなた、正解です(笑)
まあこれは半分冗談ですが、一部は真理です。
今までのあなたの思考・行動の積み重ねが今のあなたの不都合な状態を生み出している(アトピーが治らない・変わらない状態)のだから、その今のあなたの不都合な状態のままで考え・行っている行動というのは、本当に自分に都合よく物事が進むかどうか(アトピーが治るかどうか)は怪しいということです。
だから、ちょっと自分では考えもしないような人のところで、「私のカラダってどんな状態なのかなぁ」って意見を聞くのは大切なことなんですね。
あなたも「ちょっと私のカラダ、白黒で診てくれないかしら?」ってなったら意外といろんな発見があると思います。たぶんうちでは色んなことが発見できると思いますよ(笑)
というわけで、今日はここまでです。
編集後記
ここ4回ほど、毎週土曜日に、あるラーメン屋に行っています。そこで毎回「鶏塩ラーメンセット」を注文するのですが、4回すべて、「すいません。今日は売り切れてしまったんですよ!」と言われています。。。同じ店員さんに(笑) さてこの記録、どこまで伸ばせるか(笑)早く食べたい反面、記録にもこだわりたい(笑)なんだか逆に楽しみが増えてます(^^♪