アトピーという病気に悩んでいる人は、昔は多くはありませんでした。
急激に増えてきたのです。
ここ数十年の話です。
なので、私はアトピーは遺伝ではないと考えています。
「アトピーになり易い体質」という意味では親から受け継ぐ性質の影響はありますが、「両親がアトピーだから自分もアトピーになった」とか「自分がアトピーだから子供もアトピーになったんだ」と考えるのは違うということです。
これをどうとらえるかはその人次第。
自分のアトピーを親のせいにしている人はこの記事は読まないでしょう(笑)
逆に「自分のせいで我が子がアトピーなのかもしれない」と自責の念に駆られている人は、少しは気が楽になるかもしれません。
遺伝でないのなら何かしら対処のしようがあるという事です。
では、一体アトピーの原因は何でしょうか?
なぜここ数十年で急激に増えてきたのでしょうか?
アトピーは原因を一つに特定することは難しいですが、大きな要因として「食の乱れ」が影響していることは間違いないです。
やはり、昔にはなかった食べ物がどんどん作られています。
それをどんどん食べてしまっている状況です。
砂糖、油、添加物、農薬、その他挙げればきりがないほど食が乱れてきています。
アトピーがいつまでも改善しない方は、自分でできる対策としてはまず食事改善を優先させましょう。
今回は、避けた方がよい食べものについてのご紹介です。こっちの方が重要かも!
辛いもの(香辛料。唐辛子やカレー、キムチなども)
揚げ物(唐揚げ、とんかつ、てんぷら、ポテトチップなども。)
魚介類(寿司や刺身も)
肉類(牛肉などは特に。)
乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
甘いもの(砂糖のはいっているものすべて)
ナッツ類
酒
チョコレート
コーヒー
大体こんな感じです。避けるべき食材については、一生止めろと言っているわけではありませんので、誤解なさらないように!
アトピーのある間だけは注意しましょうという意味です。
「いつも食べてるもの…」
「いったい何を食べればいいの?」
「こんなにやめられません!」
そんな声も聞こえてきそうですが、止めてみると「案外平気です!」という方も結構いらっしゃいます。
「まずは1日」から始めてみましょう。1日1日の積み重ねですからね。
アトピー症状が落ち着いて「かゆみが全くないよ!」という状態になったら、多少の不摂生でも、悪化することはなくなります。
そこまでの状態に持っていくことが出来たら、今度は自分の適量を知ること・理解するという段階に入ります。
「自分は〇〇をこれ以上食べたら、そろそろ皮膚にかゆみが出るから、もうここで止めておこう」という、自分の中での基準を見つけられるようにします。
その他に、アトピーの悪化要因としては以下のようなものがあります。
旅行に出かけた
忙しく働いていた
トラブルが続いていた
生理周期
夫、彼氏、上司と言い争いをした
などなど。
飲み物や間食も含めて、ストレス・忙しさなどの感情面の変化にも注意しておくとよいです。もちろん症状自体もです。
アトピー症状が出た時に、いつから出始めたのか?どこに出てきたのか?を振り返ります。
そうすると症状が出てくる数日前もしくは数週間前から、避けるべきはずの食材を食べていたりします。
例えば、外食が続いていたなんてことがあります。
外食先で負担にならないものを食べているつもりでも、味付けがいつも家で食べているものより濃い場合もあるし、人と一緒に食事すれば、楽しさが増して量が増えている可能性だってありますね。
それでかゆみが出てくるとなると、「少し外食は控えてみようか?」となります。
日常生活を振り返ることは、アトピーを再発させないためにとても大切なことです。
これで自分の傾向が分かってきます。
「私はどうやらラーメン食べるとてきめんに悪化することがわかりました!」
「自分の場合は魚介ですね。特にエビがダメ見たいです」
こんな感じで、自分から悪化傾向を分析してお話ししてくださる患者さんがいますが、こういうことがわかっている患者さんのお肌はかなりツルツルになります。
「あれもこれも勧められて、結局何からやっていいのかわからない。」
「情報が多すぎるし、あっちとこっちで全然違う事を言っている。脱ステすべきなのか、それともステロイドは使うべきなのか、それすらもよくわからない」
そんなあなたは、何かの治療法や病院で検査をする前に、「何を食べているのか」「どんな感情で日々を送っているのか」「そのことと症状がどう関連しているのか?」そういう部分を調べることから始めてみてください。
まずは客観的に振り返ってみましょう。
そうしないと、「あれがいい!」とTVでいわれたらそれを買い、「これがいい」とネットをみたら、ポチッとすることの連続になってしまいます。
決して情報に振り回されて、無駄なお金と時間を使わないようにしてください。
まずは自身の生活を振り返ること。
メモを取るのもいいでしょう。
食べたものをスマホで写真を撮って記録してる方もいます。
手間暇かかりますが、手間暇かけてあげましょう。
あなたの大切なお身体です。
「ここに書いてあることを実行したけど全然変わらない」
そういう方もいらっしゃるかもしれません。
一陽にいらっしゃる患者様でも
「肉を抜いて野菜だけの生活にしてましたが、やはりアトピーは治りませんでした」
そういう方もいます。
しかし、だからと言って「私には食事療法は効かないんだ。だからお菓子やチョコや大好きな焼肉は我慢しないでいっぱい食べちゃえ!」というふうには考えてはいけません。
それはまだまだ体内にある、不要なもの・老廃物を「追い出す」というパワーが足りてないだけなのです。
確実に胃腸をはじめ、内臓に与える負担は軽くなっています。
今はつらいとしても5年後、10年後、20年後のことまで考え、思いを馳せてみてください。
たとえ今すぐ結果が出なくても、その生き方はあなたの財産になります。
ここで紹介したことは、特別お金のかからないこと。
いつでもどこでも一人でもできることです。
できることからコツコツとやっていきましょう。