こんにちは。鍼灸一陽です。
こないだの記事で、アトピーと缺盆(けつぼん)というツボの関係について解説しました。
「治療するときによく見るポイントなんですぅ」って話でした。
で、結論として、「このツボを押したりするだけじゃ良くならないよ」という、なんだか救いようのない記事を書いてしまいました(笑)
「えぇ~。じゃあどうすりゃいいの?」
って思った方、ごめんなさいね(*´з`)
やはりこのブログは「少しでもアトピー読者の役に立つ情報を提供すること」を目標にしているので、いくらケースバイケースで治療しているからと言って、「それだけじゃあ、愛が無いんじゃないの?」と、私の中のlittleYoshidaが叫びだしました(笑)
前回の記事では、診断点として鎖骨の上の缺盆というツボは大事ですよというお話でした。
缺盆の場所はこちら⤵
で、このツボを考える時に外すことのできない骨が3つあります。
さてなんでしょう?
え?
サッサと話を進めろって?
まあ、一つはわかりますよね?
鎖骨(さこつ)です。
ハイ、さっさと進めます♪
二つ目は肩甲骨(けんこうこつ)。
三つめは、胸骨(きょうこつ)です。
缺盆というツボは鎖骨、肩甲骨、胸骨という3つの骨に囲まれた空間の中に存在するということになります。正確には肋骨の一番上も関わるんですが、割愛です♪
缺盆というツボの状態を悪化させないためには、この3つの骨を意識した姿勢で過ごすことがポイントです。
この3つの骨のポジショニングが悪くなると、缺盆が悪くなっちゃうよ!ってことはアトピーにも良くないよ!って流れでつながってきます。
で、具体的にどうなるといけないのかっていうと、「上がってしまうこと」
これが問題なんです。鎖骨、胸骨、肩甲骨が上がってしまうんですね。
上がるとどうなるか?
鎖骨と胸骨が上に行き、肩甲骨は内側に寄りながら上に上がります。
ってことは、首回りが圧迫されるっていう事なんですね。
で、どこが一番圧迫されるかっていうと、先ほどの缺盆っていうツボなんです。
首が圧迫されたら当然苦しいだろうなという事は想像できますよね?
これを「自分で自分の首を絞めている状態」というのです。
つまり、自分の首を絞めるのは自分の手ではなくて、自分の鎖骨と胸骨と肩甲骨というわけです。
自分の首を絞めている人って結構多いです。
鎖骨とか胸回り、肩甲骨、肩回りがかゆいってことは、知らぬうちに自分の首を絞めているってことです。
「なんで首周りだけかゆいんですか?」
っていう質問を、自分で自分の首を絞めながら聞いているという、おかしな図になるのです。
私のアドバイスとしては、
「鎖骨と肩甲骨を下げましょう」
「肩は1㎜もいからせない・あがらないように」
「背筋をピンと伸ばすことはやめましょう」
「肩甲骨を背骨にギュッと寄せるような姿勢をやめましょう。」
・・・
大体こんな感じです。
世間で言われる「背筋をピンと張った姿勢」というのは、最悪です。
あんなもん疲れるだけです(笑)
「どうしたら楽でいられるか?」を考えれば自然と答えは見えてきますね。
別にモデルを目指すわけでも軍隊に入るわけでもありませんから、あんな窮屈な姿勢なんてする必要ありません。
目的に応じて姿勢の賛否は変わってくるのが自然な流れです。
「どの姿勢が正しい?」よりも
「どの姿勢が楽?」
と問いかけてみてください。
正しさよりも心地よさ。
あたまよりもカラダ。
世間の言う事よりも自分の感覚。
「今を楽に」というスタンスならば、肩甲骨は軽度外旋(力抜いてちょっと背中丸いくらい)が一番負担がかかりにくいです。
そうやって骨を下げ、圧迫を取り除けば、缺盆のツボもリラックスし痒みも楽になってきます。
首の圧迫が取れるわけですから、呼吸も深くなりますしね。
もちろんアトピーは腸内環境も良くしていくことが重要ですが、缺盆周辺の状態を改善することで、酸素摂取をスムーズにすることも大切です。
もしあなたの首回りが圧迫されていて、毎時・毎分・毎秒ずっと身体に負担がかかっているとしたら、それが改善されるだけでもぐっと楽になると思いませんか?
そうなったらどんなに楽だろうって感じですよね?
ホントはこの辺を楽にする体操っていくつかあるんですが、ちょっと図解するのが面倒だし、細かすぎて伝わらない気が(笑)
ま、気が向いたら書きます!
そういうわけで缺盆。気を付けてくださいね。
・・・
あなたに聞きます。
自分の首、絞めてませんか?
ぜひ、骨への意識をしてみてくださいね。
ー編集後記ー
先日、開業初日よりずっと使っていた待合室のソファが、骨折してしまいました。しかし、人間とは違い、自然治癒力がありませんので、悲しいですが、火葬しようと思います。今までありがとうございました。これからは新しく無印の新人が移籍してきてくれる予定です。でもちょっと生意気なんですよね。。。移籍金が… ま、期待してますという事で(笑) 良かったら座り心地を試してみてね♪
ー編集後記しか読まない方へ記事の要約ー
骨を下げよ!