19歳大学生男子。
アメフト部に所属し、バイトはジム。自らも筋トレを日課としており、筋骨隆々の体躯。
小学生のころからずっとアトピーに悩まされており、年々ひどくなる一方。
1年半ほど前に、長野から埼玉へ引っ越してきたと同時に、症状が激しさを増す。
初診では全身がかゆい状態。
治療して5か月がたったころのお話。
私「今何年生でしたっけ?」
彼「今度3年です」
私「もう就活って始まってるんですか?」
彼「法学部なんで、そっち系を目指してたんですけど、変えようと思ってます」
私「へー、どっち系に行くんですか?」
彼「こっち系です」
私「え?」
彼「先生の鍼治療のおかげで、ずっと治らなかったアトピーがこんなに早く良くなったので、こういうことを仕事にできたらいいなって思ってます」
私「あら、あらあらあら~」
彼「今は、選手のトレーナーとか、鍼灸とかそういうのどうかな?って、ジムの先輩とか大学の先生とかに聞いていろいろ情報集めてます」
私「まじっすか!」
彼「ほんとに先生のおかげで、こっちの道に進もうと思いました」
繰り返しこのように言ってくれるので、このあと私は、終始顔がにやけておりました。
普段から締まりのない顔がさらにとんでもないことになっておりました。
どうやら本気で将来の進路を変えるようです。
ということで、私の知っている情報をいくつかお伝えしておきました。少しでも参考になればうれしいですね。
私は鍼に人生をかけておりますから、それは、どんな意味においても人の人生を左右する可能性があると思って毎日鍼を持っています。
鍼で人の人生が変わるのなんか当たり前。
人の人生すら変えられないで、いったい何のための鍼なんだ?
そのような思いでいます。
「鍼で人生を変える」というのは、「強引に進む道を捻じ曲げる」という意味ではありません。
何年も症状を抱えているということは、何年も体にとって不都合な生き方を続けてきたという証拠であります。
だから、鍼でその人の本来の体に戻ってきたとき、いままでの生き方が自分本来の生き方に適っていなかった場合、それは当然生き方を変えるようになるのです。
それは変えようと思ってそうなるという努力の世界ではなく、そうなるのが当たり前という世界です。
「そりゃ、そうなるよね」と。
「こっちの方が、自分だよね」と。
鍼はその人の意思に働きかけるものでなく、もっと深い部分に働きかけるのです。
なので、それを扱う人間次第で、どのようにも響くのです。
今回はそれが、進路の選択において、たまたま私と同じ道だったということです。
今、人生に行き詰っているのならぜひ、鍼を受けてみてほしいです。
何か変わるかもしれません。
何が変わるかはわかりませんけども。
ー編集後記ー
その彼は、海外の医学論文を読めるように、英語の勉強に力を入れているそうです。。視点が広い男です。うん、あっという間に抜かれること確定(笑)。それがまた超絶嬉しい。