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アトピー性皮膚炎の鍼灸治療例(4)

患者

20代男性

初診

2018年9月

職業

学生

主訴

アトピー性皮膚炎による全身のかゆみ(下図は患者本人が記入)

状況

2,3年前よりだんだんとひどくなってきた。特に、野球をやめてから症状がひどくなる。とくに夏に悪化する。

かゆみのある部位は、頭、胸の前面、上腕、前腕、手の指、肘、背中、肩甲骨、上腹部、へそ、下腹部、お尻、太もも、すね、ふくらはぎ。

かゆみと睡眠

夜はかゆみで一回起きる。掻くとまた眠れる。

1日のかゆみの持続時間

13~18時間

ここ一週間の仕事・学校への影響の程度

かゆみがきつく、集中しにくい。疲れている。

ステロイドの使用状況

毎日ほぼ全身に対して使用

鍼灸施術について

週1回~2週間に1回ペースでの治療開始。

2回目(初回来院時から5日後)

初回のかゆみと比べて10→5に変化。

体の状態を観察すると、腕と足の部分の黒ずんだ色が減る。体幹部分はあまり変化は見られない。

炭水化物の取り過ぎの影響があると判断し、減らすようにアドバイス。

4回目(初診より35日後)

体調良好。ほぼかゆみなし。

5回目(前回より2週間後)

良好。かゆみなし。

黒ずみはまだ残っているが、かゆみなく過ごせていること、これから受験で忙しいとのことで、ここまでで継続治療は中止。

まとめ

初回の施術から奏功した例であった。あまり治療回数は頻繁ではなかったが、ずっと野球をやっていて、若く筋肉の質が良かったことと、食事改善を素直に受け入れてくれたことが早期改善につながった。