「こないだ久しぶりに実家に帰ったら、母親から『肌がだいぶきれいになったね。顔の色が良くなっているよ』っていわれました」
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タイトルと、この一文で、言いたいことは終わりです(笑)
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ま、これじゃ少し寂しい内容なので、もう少し詳しいおはなしを(^^♪
「痒みがない」だけでは「良くなっている」とは思えないのが、アトピー性皮膚炎
ある朝一番の治療の一コマ。患者さんが、開口一番うれしそうにおっしゃった言葉が上記です。
治療開始して4か月程度。
強いかゆみは落ち着いてきて、赤味も改善されてきている。
ただ、治療に来るたびに「いまいちよくない」と、この言葉が口癖のようになっていました。
初回のころと直近に撮影した写真を比較して見せると、
「だいぶ良くなってるんですね」
と、こういう認識もあるのですが、それでも何か引っかかるような不満がある様子。
こんな状況が続いていた中での、久しぶりの実家帰省。
そこでご家族に言われた一言がうれしかったようです。
お母様は毎度のこと皮膚の事についてお話しされるので、今回このように言われたことは、その雰囲気からしてとてもうれしかったご様子です。
アトピーに最も効果的のは、ステロイドではなく、鍼灸でもなく、
実際に良くなっているかどうかの問題も大事だけど、「人からはどう見られているか」「他人からの印象はどうなのか」という評価も大切なことなのです。
今回はそれを、いつも見ている周りのご家族から指摘されたことでご自身の中の感情が明るいものになりました。
良くなっているかどうか、写真で見てよくなっていても、自分自身ではそれを良くなっていると認めることはできても、うれしくないと感じることもあるのです。
そういう場合は、周りの方の何気ない一言がよく効きます。
特に、「なんとなくよくなっている気はするんだけど、実際どうなんだろう?ほんとによくなっているのかな?」なんて効果をはっきりと自覚できないでいるような時期に、「肌がきれいになっている」なんて言われるとうれしいようです。
これは、本人もうれしいと思いますが、私もうれしいのです。
「よくぞ言ってくれたぞ!お母さん!」
こんな気持ちです。
これで「良くなっているよ」と言う人が少なくとも二人いるわけです。
自分一人で「変わってない」と思っていても、1対2の状況なのです。
もう0対3になるのは時間の問題です♪
この前も、20代女子の患者さんが「同僚から『肌が白くなった』っていわれました」と喜びの報告をいただきました。
よくぞ言ってくれたね、同僚さん!
アトピー治療は、波があったり、停滞期があったりで、一直線には良くなりにくいもの。
だからもし、あなたの周りにアトピーの人がいたら、肌がきれいになったと感じたらその時は素直にそれを伝えて頂けるとありがたいです。
本人はうれしいし、治療も頑張ろうという好循環が生まれます。
そして、私も治療がしやすくなります(笑)
アトピーに一番効くのは、ステロイドでもなく、鍼灸でもなく、間違いなくあなたの「前より良くなったね」の一言です。
どうか、私のために伝えてあげてください。