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人は、火を求める生き物

明日は23日は、二十四節気でいうところの「霜降」で、冬の兆しが現れる頃。

実際、今日はかなり冷え込みました。

慌ててベッドに敷く電気毛布を準備しました。

開院以来、一度も故障することなく使っているこの電気毛布。

この電気毛布を敷くのも今年で15回目です。

え?あれ?

そうか、当院は開院15周年を迎えていたのか。。。

2010年7月に開院したので、3か月ほど忘れていました(笑)

15年って、結構な節目のはずなんだけど、まあそんなもんかもね。

20周年目指して頑張ります♪

それはともかく。

上の写真はご覧いただけましたでしょうか?

これは「棒灸(ぼうきゅう)」といいます。

先端に火をつけて、それで体を温めて治療するためのものです。

写真には2本、写っています。

左と右で、先端の角度が違うのわかりますでしょうか?

右は左に比べてかなり尖った感じになっています。

何故このように尖った燃え方になったり、そうでなかったりするのでしょうか?

これは「体が疲労している人」が、右側のような燃え方になるんです。

私が思うに、疲労している人・エネルギーが足りない人は、棒灸の「火」というエネルギーを体内に吸い込みたがっているんだと思います。

なので、棒灸の燃えるスピードが速いです。

「どんどん火のパワーをツボに流し込んでくれ!」と言わんばかりに棒灸の表面から熱を奪っていく。

結果、棒灸がやせ細るように燃えていく。

私はこれに気付いたときに「からだって面白いなぁ」と感動しました。

やせ細った棒灸に対して私は、「うむ、良い仕事をしたぞよ」と、内心思ったり、思わなかったり。

 

寒くなってきて、棒灸の燃えるスピードが早くなっています。

当たり前ですが、秋冬は全体的にエネルギーが足りなくなる傾向があります。

なので、夏と同じ生活をしていると、どこかで不調になる方が出てきます。

「なんで、夏と同じ生活して全然変わってないのに調子悪くなるんだろう?」

と思う方もいるかもしれませんが、それは「夏と同じ生活をしているから調子が悪くなる」とも言えます。

夏に比べて少なくなったエネルギーで、秋冬を過ごすとなると、どこかに不具合が生じることもあるよねって話です。

 

以上、棒灸の燃え方から人体の疲労度を推し量る考察、15年間の集大成、世紀の大発見のご紹介でした。この感動があなたにも伝わると良いのだけれども。でもまあ、伝わらなくてもいいかぁ。ではまた。