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学生さんとの会話

夜眠れない
どうせ眠れないならと、深夜まで起きている
そうすると、色々頭の中で考えてしまう

自分は何もしていない
料理も掃除も洗濯も
全部親がやってくれている
自分は寝てるだけ

治療にも行かせてもらってるし、
良くなってきている部分もある

だけどそのことに全然感謝できない
そんな自分が嫌になってしまう

思考が止まらない
頭で考えると、腕を掻くことを止められない
少し良くなってもまたそれ以上に傷を作ってしまう
抉るほどに

近くに人がいることがストレス
それが家族であっても

今はひとりで居たい
家族の団欒もしんどい
しんどくて会話に入れない

その無言が
その無表情が

雰囲気を悪くしてしまわないか?
気を使わせていないか?

ただの家族団欒
だけど、こんなことまで考えてしまう
いつも
ずっと

親はやさしい
常に気にかけてくれる

「調子どう?」
「眠れた?」
「動ける?」
「○○してあげようか?」
「△△は大丈夫?」

でも、その言葉を聞くことも今は辛い
応えることも辛い

辛いと思っている自分に嫌気がさす
一番私を心配して愛してくれる存在なのに

今、つらいこの瞬間に、抱きしめてほしい
愛して、触れて、母に抱きしめてほしい

同時に、
触れてほしくない
見られたくない

今はまだ無理。

・・・

「っていうことを、昨日眠れずに一晩中ずっと考えていました」

とのこと。

 

彼女の紡ぎだす言葉はいつも生々しいものがあります。

ずーっと黙って話を聞いていて、今日の話はへそ下あたり、いわゆる丹田に響いていました。

言葉としては耳で聞くんだけど、自分の身体の反応・反響はまた別の部位に起こるということ。

人の話を聞いてここまで響く経験というのも珍しいです。

「今日の〇〇さんの話って、下腹部に来るねぇ~♪」

と、声震わせ、泣いている彼女に向かって、いつも通り軽い感じで言いました。

泣きながらも笑ってくれました。

「っていうことを・・・」という最後の一文を言う前に、フワッと勝手に脱力したので、その瞬間に「言い切ったんだな」と感じました。

だから私の軽い返しに笑える余裕があったのです。

 

「それは辛かったよね」

とか

「抱きしめてほしいよね」

「触れられたいよね」

なんて共感の言葉を口にすることは、間違っても私にはできない。

「うん、うん、そっかぁ、わかる、よくわかるよ、それは辛いよね」

・・・言えない。

いつもどんな時も

どんなに相手がシンドそうにしていようとも

淡々と飄々と接し、そして最後は笑いで終わる、というのが私の性分です。

深刻な時ほど楽天的に。

・・

ああ、いや、私の話は余分でした(笑)

今日の彼女の言葉、これは書き留めておきたかった。

多分こういう苦悩を抱えている方いると思ったので。

この文章読んで「これ、私も同じだ」と思う方、居ると思います。

多分、それだけで救われる思いになるんじゃないかな。

 

たとえ親友であっても家族であっても、今自分の抱える感情をすべて話せるわけではない。

誰にも言えず一人でずっと抱え続け、うちでやっと話せるという方、結構多いです。

「言っても誰もわからないので」

家族でもない
友人でもない

外部の人間にだけ話せることっていうのが、結構あるのだと思っています。

私で良ければ、話しを聞きます。

ただし、

「ねぇ先生、わたしの話聞いてます?」

と言われることも、、あり、ます、ね。。。