アトピーと言えば「かゆい」という症状。
体内で起きている炎症がそういう感覚を引き起こすわけですが、その炎症があまりに強いと、日常生活がままならなくなります。
最近、ある女性の状態が良くなってきて、「先生、そういえば、こんな症状が良くなりました」的なことを教えてくれました。
聞いていて正直「え?そんな症状もあったの??言ってくださいよ!」というものも含まれていました(笑)
この方は、体の状態は、だいぶ前から良い方に向かっていて、「そのうち『良くなった』と感じられるようになりますよ」とお伝えしていました。
もちろんその時点で本人は、体感としては「痒い・辛い」のみだったので実感はありませんでした。
最近になって体感に変化が出てきました。
こんなかんじです↓
・夜、足を伸ばして寝れるようになった
・背中を何か所も刃物で刺されているような感覚がなくなった
・ケトルに水を入れて、沸騰するまでの数分間でさえ、立って待っていることができなかったのが、それができるようになった
なんでもないことだけど、それを感じたときに「あー幸せだな、良くなってきたんだな」と実感した。
そして
「『良くなっている』と言われていたけど、先生の言っていたことは本当だったんだな」と。
やっとそこまで心から認められるようになったと。
この方は、車を運転して来られるのですが、体がきつすぎて途中で休憩して、予約時間に間に合わない、とかそのまま引き返してしまう、なんてこともしばしばでした。
毎回来るたびに「背中を何か所も刺されている感覚がなくならない」
調子を問うと「もう毎日痒くて、かゆくて、かゆくて、かゆくて、かゆくて・・・死にそうでした・・・」
と、大げさでなく、毎回このやりとりから始まっていました。
調べると22年8月にはじめて問い合わをいただきました。
「一年半前の2月に眉間がかぶれ それからアトピーが悪化し 何軒か皮膚科を受診しましたが、やはりどの病院もステロイドで抑えてから〜と言われ 今は漢方の病院へ通ってますが、一向に痒みが引かず… 引きこもり気味で熟睡も出来ず…の状態から抜け出したくて連絡しました」
ここから「良くなった」と、言えるようになるまで2年近くかかっています。
どうでしょうか?
アトピーという病気の壮絶さが伝わってきますよね。
本当はみんな、こういう辛さを抱えているんだよなと改めて思わされたご報告でした。
「改善してよかった!」というよりも、もっとこういう方の、こういう状態を少しでも良い方に導いていくことが、今の自分の役目なんだよなと、再認識した瞬間でした。
もっと勉強しないと。