認められることで変わる身体

ある大学生の女子。
治療の前に背中を見る。
明らかに力みが抜けている。
人が変わったみたいだ。
「これは何かあったな・・・」

私「今日はすごく良いですねぇ」
患「ふふっ」
私「やっぱり！」
患「わかります？？」
私「背負ってるものがなくなったよねぇ」
患「　笑・・わかるんですねぇ」
私「何があったの？」
患「大学の課題で出したものがすごく良かったと認められたんです。賞を取れるかもしれない、そういうところに出しても良いくらいの出来だって褒められたんです」
私「おー、良かったねぇ」
患「この一年間の死ぬような苦しみをわかってくれた人がいるってことが、そのことを先生が理解して認めれくださったというのが報われる思いです」

そうだよね。この死ぬよりもつらい猛烈なアトピーの爆発を、毎日泣きながら乗り越えたんだもんなぁ。そのつらさを認めてくれる人がいて良かったな。それだけで人の体はこんなに変わるんだな。

人が人を認める。
だれが何を見て、どこを見て、そう認めるのか。
認めるだけでこんなにも世界が、身体が、一変するんだ、という実例にあった瞬間。
こういう瞬間に立ち会えた時は、ほんとにうれしいです。

いやぁ、良い背中をみさせていただきました。