電話で多い相談の一つとして、「小学生の子供のアトピーはどうですか?」という内容があります。
「どうですか?」
どうですか?とはどんな意味なのでしょうか。
何を聞かれているのか具体的でないので、毎回返事に困ります。
しかし、最近連続して「どうですか?」と聞かれたので「あ、これは単に、私の情報発信不足が原因なんだ。お母さんが知りたい情報を乗せていないから聞かれるんだ」とやっと気づいた次第です。
お母様、ほんとにお手数おかけして申し訳ありません。
困るのは、「どうですか?」と聞かれる方の私ではなくて、「どうですか?」とわざわざ電話で聞かなきゃいけない忙しいお母さんんの方でした。
「このホームページはわかりにくいんだけど、あなたの頭はどうなっているのかしら?」の「どうですか?」という意味だったのですね。
反省の意味を込めて、記事を書いておきます。
お母様が知りたいご質問は大体以下のようです。
「子供のアトピー治療はやっていますか?」という意味ならば、「やっています」です。
「子供のアトピーでもよくなりますか?」という意味ならば、「よくなります」です。
もちろん、個人差がありますし、成果効果を保証するなんて無責任なことはしてはいけませんが、ステロイドの使用歴が短い子ほど、経過は順調に進む傾向があります。良くなって卒業した子も当然いるという事実も付け加えておきます。
プロトピックやステロイド吸入をしたことのある子どもは、良化するまでに時間がかかったり、落ち着いたと思ってもぶり返すことがあるので、比較的経過は長くなる傾向にあります。
「子供にも刺すんですか?」ならば、「刺せる子は刺します。刺せない子は刺さないで治療します」です。
小学生くらいになると、もうすでにひどい体の状態になっていることも珍しくありません。
本人の反応を見ながら、怖がらせないように、かつ、なるべく早い経過をたどれる落としどころを模索していきます。
ベッドに横になってじっとしていられる子ならば、刺すこともあるしお灸もすると覚えておいていただくといいかなと思います。
ちなみに、お灸はやけどしません。
刺した方が治りは早いですが、刺さなければ治らないかというと、大事なのはそこではなく、体の状態を変化させることなので、違う手を考えれば済む話です。
体を変化させるのに最も適した道具が私の場合は「鍼灸」というだけのことです。
針を刺さない場合、子供のアトピー治療は整体のイメージを思い浮かべていただければいいかと思います。
この写真の子も最初は刺さない鍼で施術しようとしましたが、鍼を嫌がる、というよりは、私が手に持っているものすべてを無条件に嫌がっていたので、結局ほとんど鍼は使わず、手技のみで対応しました。鍼が視界に入らなければ、この通りずっと笑顔だったというのが、やや悲しいところです(笑)
「治療期間はどのくらいですか?」という質問ならば、「早い子は1か月以内にかゆみや赤味が減る、夜中に掻かなくなる・起きなくなるなどの何かしらの良性変化が出ます。3~4か月くらいで変化が出るのが平均的な経過です」という答えです。
3か月以内で卒業する子もいますし、1年前後で卒業する子もいます。治療頻度や治療内容、それまでのアトピー歴、ステロイド使用歴や、食事歴、身体状況で違うので、あくまで目安のつもりでとらえておいてください。
「治療頻度・治療ペースはどのくらいで通えばいいですか?」という質問ならば、「基本は週2回来院していただくと、経過がスムーズに行きやすいです。最低週1回は見させてほしいと思います。」とお伝えしています。
「症状がひどすぎて学校にいきたくない」という子もいます。
そういう子は毎日もしくは週3回以上やった方が良いとお伝えします。
周りの同級生と会いたくなかったりするので、早朝来てもらって治療することもあります。
刺激量は調節できるので、毎日鍼治療しても問題ないですし、その方が経過が早いです。とにかく早く良くなるように刺激を入れていきます。
「皮膚科に通いながらそちらへ伺うことも可能ですか」というご質問もいただきます。
もちろんオッケーです。
「ステロイドを一気にやめるのが怖いのでステロイドを使いながら治療することは大丈夫ですか?」
これもオッケーです。良くなってくれば、自然と塗る頻度も減ってきます。
とまあこんな感じです。
他にもあるかもしれませんが、ここ最近の問い合わせには網羅できてる内容かと思います。
この記事では知りたいことが解決しなかった場合は、お電話くださいませ。
「どうですか?」
と。